「正しい引用」の方法を学んで信頼のあるブログ運営を!わかりづらい著作権の事はプロに訊くのが一番! #blogbunsan

正しい引用の方法を学んで著作権違反のリスクを回避

「私は正しい引用できてます!」って胸を張って言えますか?

「第4回ブロガーズリスク分散勉強会~漫画やキャプチャー画像の適切な引用を学ぶ ~#blogbunsan」というイベントに参加して、なかなかわかっているようでわかっていない「引用」の方法を学んできました。

著作権絡みの話はブログを運営している以上、ずっと付き合っていくことになりますが、法律のことって結構とっつきにくい言葉で書いてあって難しい…

かといって「知りませんでした。(キリッ」では済まされません。

今回の勉強会の講師はGVA法律事務所の野本 遼平先生。

書いてあることを理解するのは難しいですが、プロに解説いただくと驚くほど解りやすくなるんです!

僕が書ける範囲で今回のイベントで学んできたことを共有させて頂きます。

本記事について

本記事は「第4回ブロガーズリスク分散勉強会~漫画やキャプチャー画像の適切な引用を学ぶ ~#blogbunsan」で学んだことを僕がメモした内容から「なるべくわかりやすい日本語」で書いています。

実際の条文とは表現が違うことをご承知頂きたいと思います。

また、記載内容に不適切な部分がありましたら修正・削除をさせていただきますので、Twitterアカウント:@yosiakatsukiまたは、当ブログの問い合わせフォームよりご指摘をお願い致します。

なぜ「引用」の話?「著作権」との関係をまずはおさえる!

「正しい引用のやりかた」の話の前に、僕が「そういえばなんで『引用』を正しく使いましょうって話なんだっけ?」ということをうっすら忘れ始めました…

なので、まずは「なんで『引用』について考えるんだっけ?」というところから、簡単に「著作権」についてと、なぜ「正しい引用」を使うべきなのかを整理してみたいと思います。

みんなが恐れる「著作権違反」にまつわる登場人物

著作権の話にはまず著作者とその著作物を使った人がいます

まず、ざっくりみんなが恐れる「著作権違反」に関係する登場人物を考えてみます。

ごく簡単に考えると、著作物を「作った人」と「使った人」がいます。

著作物を「使った人」は悪意があっても・なくても著作者の許可を得ていなければ「勝手に使った」ということになります。

さらに面倒なことに著作物を勝手に使ってる事を見つけた人も絡んできます

さらにこの「作った人」「使った人」の他に、「著作物を勝手に使ってるのを見つけた人」という人物も関係してくる場合が多いと思います。

見つけた人から「著作権違反」と言われても…

第3者から「違反だ」と言われても、すぐ罪には問われない

この「見つけた人」が「こいつ!著作権違反だ!」と通報した場合、「使った人」は罪に問われるのでしょうか。

”今のところ”、第三者が通報したところで、著作者が違反者を訴えなければ「著作権違反」として罪に問われるとはありません。

これは著作権違反の罪には親告罪というのもが適用されているからです。

かといって、「いままで何も言われたこと無いから大丈夫だ!」というわけでもありません。

ある日、著作者の目にとまり、「著作権違反だ!」と言われてしまえばそれまでです。

で。ここで登場するのが「引用」です。

「正しい引用」でコンテンツに厚みを、著作者に利益を

少し乱暴な言い方をすると、正しい引用をすれば他人の著作物を自分のコンテンツ内に合法的に掲載することが出来ます。

引用は作った人・使った人お互いの利益に繋がる!使い方を間違わなければ

「あのキャプチャを使いたいけど…著作権違反にならないか不安で使えない」

書いてることは素晴らしいけど、著作権違反の恐怖から元ネタを使えずに「よくわからない記事」になってしまってはもったいないです。

著作物を紹介される側も、たくさん紹介されることで知名度が上がったりと、いい面があるのです。

著作権侵害することなく、引用する側される側がお互いWin-Winの関係を築けるよう正しい引用の方法は情報発信する人は誰しもおさえておく必要がある!ということを思い出したところで、「著作権」と「引用」についての整理を終わりにします。

「引用」の4つの要件

正しく使えばいいことだらけの引用ですが、正しく使うためには守らなければならないルールがあります。

最低限おさえておきたいのは以下の4つの事柄…

  1. 引用する「必然性」があること
  2. 引用部分を見てハッキリと区別できること
  3. 引用部分がコンテンツのメインにならないこと(主従関係が明確か)
  4. 出所を明示していること

引用の「区別をつけること」と「出所を明示する」は比較的簡単に満たすことが出来ていると思いますが、「必然性」と「主従関係」についてはなかなかできていないことが多いそうです。

引用する「必然性」

「必然性」って言われてもなかなか難しいと思いますので、少し別の言い方をしてみると「この引用がないとコンテンツとして成立しない」といえるかどうかがポイントになります。

例えば、マンガの評論で「〜の〜巻の〜ページの〜のコマのセリフが…」といった事を書いた時、該当する部分のコマのキャプチャが無いと…

「え?なに?もしかしてマンガ買わないとこの記事で言ってることってちゃんと理解出来ないの?」

と、なってしまいます。

逆に、有名なセリフを言っているコマを唐突に引用すると、大抵の場合NGになります。

「長年愛用していた〜が壊れましたー…」的なエントリーで唐突に「お前はもう死んでいる…」という有名なセリフを言い放つケンシロウのキャプチャを引用しても…

「わざわざケンシロウを登場させる必然性があるか」

と、いうことを問われると「ケンシロウがそこに登場しなくてはいけない要素」は無いのでこれは引用とは認められないでしょう。

マンガの引用に限らず、引用をするときは「その引用がないとコンテンツが成り立たないか」をよく考えることがポイントになると思います。

自分で書いた部分と引用の部分の「主従関係」

当たり前のことですが、「主」が自分の言葉なり、書いたもの、「従」が引用部分になる必要があります。

単に文字数だけの話ではないので、基準が難しいところではありますが、最低でも半分以上は自分のコンテンツでないとどう考えてもアウトのようです。

(コンテンツの50%以上を自分の言葉で書いてればなんでもOKというわけではないので注意が必要です。)

「ひたすら引用した後に自分のコメント1行」みたいなのは明らかなNGパターンなので絶対にやっちゃだめです!

マンガの引用は必然性に注意!

特に「必然性」の話を聴いた時に思ったのが、マンガのコマの引用はアウトなことが多いかなぁということです。

よくあるパターンは「ジョジョの奇妙な冒険」の1コマを貼っつけるのをよく見かけるかなーというところ。

これも「必然性」が無いとアウトですのでよくよく注意が必要になります。

ジョジョネタをアクセントに持ってきたくなる気持ちも分かりますし、ちょっと期待している部分はありますが、著作権的にはNGです。

今日から使える「引用」OK・NG

ここまではちょっと重苦しい話になりましたので、休憩がてら少し軽く覚えておくと役に立つ「引用」OK・NG例を紹介したいと思います。

「OK」編

  • Twitterのツイート引用は埋め込みコードならOK
  • YouTubeの動画も埋め込みコードなら引用OK

「埋め込みコードならOK」系の話になりますが、たった140文字のTwitterのツイートでも、秀逸なツイートってブログでも掲載したくなる時あるじゃないですか。

でもコレ、無許可で勝手にツイート内容を転載するとガッツリアウトになるそうです…

かといって諦める事なかれ、裏ワザというわけではないですが、埋め込みコードを使ってブログに掲載するのはOKなんだそうです。

なので、「ツイートを掲載するなら埋め込みコード」と覚えておくと、少しだけリスク回避に繋がります!

ちなみに、ツイートの埋め込みコード取得方法以下の記事を参考にしてみてください。

ただし、引用元のツイート・動画の著作権が正当なものか確認を取ることが重要です。

埋め込みコードの引用がOKでも、埋め込み元が著作権違反をしていたら引用した側も罪に問われることになりかねませんので…(特にTwitterで流れてくる画像は注意が必要かも…)

「NG」編

  • 歌詞の引用は基本NG
  • 自分のブログに付いたコメントを勝手に使うのはNG

歌詞の引用についてはJASRACとの包括契約を結んでいない限り、基本NGだそうです。それが長かろうが、短かろうがNGだそうです。

「誰でも思いつくよ」ってくらい細かくすればOKだそうですが、そんなに細かくしたら歌詞だったのかなんなのかもわからなくなるので引用するメリットも無いかと…

ブログに限らず、Twitterなどに歌詞をつぶやいてもNGになるので、日常的に歌詞をつぶやいている方はリスクを背負っているという自覚を持って下さい。

つづいて、ブログ内のコメントについてですが、これは聴いてほんとにびっくりな内容でした。

自分のブログに付いたコメントであっても、著作権はコメントを書いた人にあるそうです。マジか。

なので、無断でコメントを使ってしまうと「何勝手にオレのコメント使ってんだ!」と言われても何も言い返せなくなっちゃうんですね…

対策ってわけではないですが、サイト内の規約に「コメントは管理人が自由に引用・削除出来るものとします」という旨を記載しておくとちょっとしたリスク回避になるかと思います。

最近はWebメディアに露出することも寛大に

ネットを取り巻く急速な環境の進化に合わせて、「勝手に使うな!許可取れこのやろー」という「コンテンツを守る」という姿勢から「ガンガン使って紹介しちゃってー」という姿勢が多くなってきているそうです。

先に話したマンガでも、「引用OK」としているマンガもあるそうで、これからももしかしたらWEB露出に寛大な姿勢は増えていくのかもしれません。

かといって、全部が全部OKとは限りませんので、きちんと引用・転載OKかを「確認する」ということを怠らないことが重要かと思います。

クリエイティブ・コモンズの利用

写真に関しては、あまり僕は使ったことは無いですが「PhotoPin」が結構有名なクリエイティブ・コモンズ(CC)の利用例だったり…

CCに関してはブログを書いてる人なら知ってる人は多いんじゃないかなぁというイメージを持っています。

個人的にはCCの利用についてあまり「ほぇー」という内容はありませんでしたが、「発信する側」としてもCCを意識しておくとどこかで役立つかなと思いました。

法改正などで継続的に変化する部分!アンテナは張っておこう!

新しい情報はしっかりキャッチ!「知らなかった」では済まされない

最後になりますが、今回勉強会の中で講師の先生も「法律が追いついてない部分もある」とおっしゃっていて、急な情報社会の進化に法律がついてこれていない…

だからこそ、今後法改正で色々なルールが追加・改変されていくことが予想できます。

つい先日までOKだったことが今日からNGなんてことも無いとは言い切れませんので、アンテナをしっかり張って、新しい情報をしっかりキャッチしていく必要があります。

「知らなかった」で許されるほど甘くないですよ。

難しい話ほど、プロの話を聴くのが一番!

「そうは言っても…法律の話は難しいよー」というのが本音だと思います。

だからこそ、今回のようなプロのお話を聴くことが出来るイベントに参加して、疑問があれば直接投げかけてみるのがいいと思います。

「百聞は一見に如かず」とは逆になりますが、どれだけ読んでもわからない・わかりづらいことでも、話を聴くとスッと入ってくることってあると思います。

主催者である「明日やります」のおくの(@odaiji)さん曰く、次回開催は未定だけど、リクエストが多ければ再度開催も検討してくれるらしいです。

気になる方はぜひリクエストを!

アプリ開発・Webサービス・メディア立ち上げの強い味方になる書籍も

今回の講師である野本先生も共著されている書籍をイベント中に少しだけ拝見することが出来ました。

パラパラっとしか見ていないのですが、巻末には「利用規約サンプル」などもついていて、これからアプリをリリースしたり、Webサービス・メディアを立ち上げようとしている人なら持っておくと心強いバイブルになりそうな予感のする本でした。

よっしーのひとこと

よっひー

引用について、ルールを守ることも大事だけど、「引用元へのリスペクトを忘れないのも大事」という話がありました。

まさにその通りで、誠意をもって引用してくれた方には悪い気は起きないですからね。

リスペクト。大事なんさ。

ではまた。